ヘルプパッド
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排泄検知センサーを活用し、「自立と尊厳」を守り続けたい

「もっと良いケアをしたい」「現場の負担を減らしたい」
そんな葛藤を抱えるなかで、生産性向上の伴走支援をきっかけに、排泄検知センサー「ヘルプパッド」と出会ったという、サンテール千葉様。園長の伊藤知幸さんにお話を伺いました。

排泄検知センサーを導入したきっかけは?

ヘルプパッドを知ったきっかけは、テレビで特集されているのを見たことでした。私たちの施設は自立の方が7割を占めていますが、たとえ介護が必要になったとしても「自立と尊厳」を守るために排泄検知センサーが役に立つと考えました。

ヘルプパッドに最も期待したのは「排泄後の不快感を軽減できること」です。また、排泄のタイミングに合わせておむつ交換できることは業務効率化にもつながります。排泄は非常にデリケートな領域であり、排泄ケアがおざなりになることは生きる意欲を奪いかねません。逆に言えば、排泄ケアを最適化し、ご利用者の尊厳を守ることは、生きる意欲を引き出すことに直結すると考えました。

導入してみての感想を教えてください

新しいおむつ交換オペレーションに慣れるまでは、職員から苦労の声も上がっていました。しかし、せっかくの優れたシステムを使いこなしたいという思いから、試行錯誤を重ねてきました。現在は職員もヘルプパッドに慣れ、個々のご利用者の状況に合わせて、職員たちが自らセンサー感度の調整などを行えるようになっています。

排泄検知センサーに限らず、新しい機器やシステムを導入する際にはどうしても拒否反応が起きがちですが、介護主任がリーダーシップをとって進めてくれたおかげだと感謝しています。

ヘルプパッドを活用し「居室での看取り」も実現したい

少ない人数で多くのご利用者のケアを行い、かつケアの質も担保していくためには、テクノロジーの活用は必要不可欠です。ICTや介護ロボットを活用した新しいケア環境を構築するのは、助成金が活用できる今がチャンスなのではないでしょうか。

当施設は自立されている方が多く暮らしており、介護が必要になってからも「自分の部屋で過ごし続けたい」と希望される方がほとんどです。将来的にはヘルプパッドや見守り機器などを活用し、居室を移ることなく、看取りまで対応していきたいと考えています。

 

現場のモチベーションを引き出す 4つのフレーズ

センサーに限らず、新しい機器やサービスが導入される際、現場は戸惑うもの。慣れ親しんだオペレーションが変わることに抵抗感や不安を覚えることは珍しくありません。介護ロボットやICTを使いこなし、介護の質を高めているサンテール千葉様では、どのような声かけでスタッフの方々のモチベーションを高めているのでしょうか。介護主任の宮下さんにお話を伺いました。

「すごいね!面白いね」

「『せっかく導入したのだから、しっかり運用して』というマネジメント側の都合を押し付けても反発を招くだけです」と宮下さん。新しいものに抵抗感を覚えるのは自然な感情として受け止めたいと語ります。
「率先して便利なところに目を向け、『すごいね!』と盛り上げることを意識しています。まずは楽しもう!という意識付けも大切です」

「みんなで話し合って決めていいよ」

ご利用者ごとに通知の設定がカスタマイズできるヘルプパッド。サンテール千葉様では職員の方々が話し合い、ご利用者の排泄状況に合わせて設定を調整しています。
「リーダーだけで決めるのではなく、みんなで考えるほうが『自分ごと』になりやすい。今では皆が使い方を理解し、拘縮の強い方にはクッションの当て方を工夫するなど、日々アイデアを出し合い、よりよいケアにつなげています」

「以前と比べてみるとどう?」

新しい機器やサービス導入に伴い、オペレーションが変更になると現場は戸惑うもの。慣れるまでのひと踏ん張りを引き出すためのひと言は「以前と比べてみると、どう?」だとか。
「例えば、ヘルプパッドで言うと、尿漏れによる着替えやシーツ交換回数はグッと少なくなりました。具体的な変化を振り返ることで、引き続き頑張ってみようという現場のやる気につながります」

「一緒にトイレに行ってみよう」

サンテール千葉様では、ヘルプパッドの通知をトイレ誘導にも活用。おむつを使用しつつも「自分でトイレに行きたい」というご利用者の気持ちを尊重し、まずは職員二人での介助をスタート。リハビリの意欲が高まり、おむつ自体は継続使用しつつも、トイレで座っての排泄が可能に。リーダーの「一緒に」の姿勢が、ご利用者はもちろん、職員の不安も和らげ、チャレンジの意欲を引き出しているそうです。

敬老園サンテール千葉
介護付き有料老人ホーム
https://santer-chiba.com/

FAQ よくある質問

Q 取り扱い説明書はありますか?
A こちらよりダウンロードいただけます。
Q なぜ「おむつ交換のタイミング」がわかるのですか?
A ヘルプパッドのセンサーがにおいを捉え、AIが尿と便を検知しています。おむつ交換の通知タイミングは、ご利用者ごとに排泄状況に応じて設定可能です。
Q ご利用者の肌への負担が心配です。
A センサーはマット内に格納されており、直接肌に触れません。また、マットには柔らかなウレタン素材を使用し、肌への負担を考慮して設計されています。
Q 補助金は使えますか?
A ヘルプパッドはTAISに登録済みのため、補助金をご活用いただけます。 TAISコード:02173 - 000001

〈審査委員の評価〉
高齢化が進む社会において介護現場に一石を投じた排泄センサーHelppad 1の後継。被介護者にとって排泄は自尊心に直結する深刻な課題であり、介護職の方々にとってももっとも解決したい問題の一つと言え、そこにしっかりと踏み込んだ勇気のあるプロダクトである。Helppad2では、吸引チューブをなくしセンサーとマットのみに見せることに成功。マット幅を小さくし、優しいカラーリングになった事は被介護者の安心につながっている。数多くのテクノロジーをベースに実装、検証が繰り返され、見えない部分でも大幅な改良点が成されていることが理解できる。プロダクトを考察すればするほど介護現場の切実さが伝わり、開発関係者に大いなる尊敬の念を抱かずにはいられない。介護現場での人員不足に直結する問題解決として、今後もさらなる発展を遂げてほしいと心から願うプロダクトである。

企業 私たちについて

私たちは、人間の鼻のように“におい”で排泄を検知できる製品、ヘルプバッドを開発しています。開発したきっかけは「おむつを開けずに中が見たい」という介護職員さんのひと言でした。

大学時代、実習で介護施設を訪れたときのことです。私はとんでもない光景に直面します。便座に座っている高齢の入居者さんを介護職員さんが二人がかりで押さえつけていました。入居者さんはうめき声をあげ、嫌がっても職員さんたちは力を緩める様子もなく、必死の形相でお腹を押しています。もうすぐ帰宅時間なので、施設にいるうちに排便させるために、腹圧をかけていると言います。
あまりにショッキングな光景でした。
私は思わず、「これはご本人が望んでいることですか?」と尋ねました。質問しながら泣いてしまっていたと思います。職員の方は私をとがめることも、慰めることもなく、ただ静かにこう答えました。

「わからない」

重たい葛藤を背負いながらケアの現場に立ち続ける介護職員の方々。できることがあるなら、少しでも力になりたい。そんな思いで「どんな製品があったらいいと思いますか?」と尋ねたとき、返ってきたのは「おむつを開けずに中が見たい」でした。

aba代表 宇井吉美