Helppadに完成はない現場の声と一緒に育てていきたい
ー宇井さんと出会った時はどんな印象でしたか?
最初の出会いは大学のAO入試の時なんです。
印象的だったのは、宇井さんが入学式の時に、真っ白のスーツに金色のストライプのYシャツを着て、ピンヒール履いて、しかも先生が使う入り口から遅れて入学式に入ってきてですね。
なんというか場違いだなあと思ったのが最初の印象ですかね(笑)。
宇井さんは当時から介護のことばかり考えていた人で、学生プロジェクトとしてabaを立ち上げる時に、技術的に長けている学生を集めていて、自分も一緒に呼んでもらったという感じです。
その時から宇井さんはこんなことできたらいいねって理想を語るタイプでしたね。
正直特に技術的に秀でた部分はなくてですね。
今と同じように情熱で前に進んでいるような人間で、なかなか踏み出せないエンジニアを引っ張っていってくれるという点ではすごく同じ専攻の中では珍しいタイプだったと思います。
本当に目の前が崖かもしれないところに突っ走っていくわけですよ。
まあ、それがなかなか真似できないすごいところですね。
abaの社内ではいつも、よりよい物を目指して議論が白熱する
作りながら仕様が変わっていく製品なんてなかなかないですよ
ー開発の中で大変だったところはどんなところでしょうか?
今までないものをつくるということは、常に難しいっちゃ難しいんですけれども。
普通プロジェクトでこういうものを作りますって決まった場合には、出来上がるまで仕様は固定されるんですね、基本的に。
でも宇井さんの場合はどんどん新しいことを思いつくので、二転三転どんどん常に変わっていって、それに付いていくようにものを作るというのは結構時間がかかるわけですね。
最初に「一緒にやります」と言ったので、言ったことはできるまで実現しなければというのは自分のポリシーとしてありまして、最後まで責任を持ってやりきってきたということでしょうか。
発売は通過点現場に合わせてよりよく
ー逆に開発の中で嬉しかったことはなんでしょうか?
まあ、嬉しかったことはないですかね(笑)。
難しい技術課題にチャレンジすることが自分にとってはやりがいだったりしますけれど、やるたびやるたびにもっとこうしたいと思ってしまうので、一生完成はないんだろうなと思います。
もちろん、そんなことを言っていては世の中に出せないので、今回は発売されるわけですけれども、これからも現場で使っていただく方のフィードバックもいただきながらよりよくしていきたいですね。
開発メンバーの中で現場を一番見てきているのは宇井さんなので、そこを信じてこれからも進んでいきたいですね。
Helppadはこれからも現場の声を活かしながらアップデートを重ねていく