Helppadに完成はない現場の声と一緒に育てていきたい

このインタビューは 2017 年時点のものです。
story vol.6 株式会社aba 技術開発部長 谷本和城

学生時代から介護とロボットに向き合い続けて

ーHelppadの開発ではどんなことを担当されているのでしょうか?

プロトタイプデバイスの開発をメインにやらせてもらっています。 ハードウェアとか電子回路とか、電子回路を動かすためのファームウェアなどの開発をメインでやっています。
まだ法人化する前の学生プロジェクトだったabaに参加してから9年ぐらいですね。 一度ロボカップという他のプロジェクトに集中していた時期もありましたが、abaが法人化される時に宇井さんから呼ばれて入社したという経緯ですね。
シンプルなシートの中には、最新のテクノロジーが詰め込まれている

社長は学生時代から介護介護介護と言っていました

ー宇井さんと出会った時はどんな印象でしたか?

最初の出会いは大学のAO入試の時なんです。 印象的だったのは、宇井さんが入学式の時に、真っ白のスーツに金色のストライプのYシャツを着て、ピンヒール履いて、しかも先生が使う入り口から遅れて入学式に入ってきてですね。 なんというか場違いだなあと思ったのが最初の印象ですかね(笑)。
宇井さんは当時から介護のことばかり考えていた人で、学生プロジェクトとしてabaを立ち上げる時に、技術的に長けている学生を集めていて、自分も一緒に呼んでもらったという感じです。 その時から宇井さんはこんなことできたらいいねって理想を語るタイプでしたね。 正直特に技術的に秀でた部分はなくてですね。 今と同じように情熱で前に進んでいるような人間で、なかなか踏み出せないエンジニアを引っ張っていってくれるという点ではすごく同じ専攻の中では珍しいタイプだったと思います。 本当に目の前が崖かもしれないところに突っ走っていくわけですよ。 まあ、それがなかなか真似できないすごいところですね。
abaの社内ではいつも、よりよい物を目指して議論が白熱する

作りながら仕様が変わっていく製品なんてなかなかないですよ

ー開発の中で大変だったところはどんなところでしょうか?

今までないものをつくるということは、常に難しいっちゃ難しいんですけれども。 普通プロジェクトでこういうものを作りますって決まった場合には、出来上がるまで仕様は固定されるんですね、基本的に。 でも宇井さんの場合はどんどん新しいことを思いつくので、二転三転どんどん常に変わっていって、それに付いていくようにものを作るというのは結構時間がかかるわけですね。 最初に「一緒にやります」と言ったので、言ったことはできるまで実現しなければというのは自分のポリシーとしてありまして、最後まで責任を持ってやりきってきたということでしょうか。

発売は通過点現場に合わせてよりよく

ー逆に開発の中で嬉しかったことはなんでしょうか?

まあ、嬉しかったことはないですかね(笑)。 難しい技術課題にチャレンジすることが自分にとってはやりがいだったりしますけれど、やるたびやるたびにもっとこうしたいと思ってしまうので、一生完成はないんだろうなと思います。 もちろん、そんなことを言っていては世の中に出せないので、今回は発売されるわけですけれども、これからも現場で使っていただく方のフィードバックもいただきながらよりよくしていきたいですね。 開発メンバーの中で現場を一番見てきているのは宇井さんなので、そこを信じてこれからも進んでいきたいですね。
Helppadはこれからも現場の声を活かしながらアップデートを重ねていく

Profile

谷本和城

幼少期からパソコンの自作など行い、高校時代は個人向けのサーバー構築からロボット開発など、多岐に渡って開発を行う。高校時代の卒業論文は二足歩行ロボット。 その後本格的にロボット開発をするため千葉工業大学に入学。 入学後は、二足歩行ロボットがサッカーをする「ロボカップ」に参加。 千葉工業大学チーム「CIT-BRAINS」の中心メンバーとして、開発に携わる。 所属中、何度か世界大会優勝の経験を持つ。 現在abaのデバイス設計からシステム構築まで、開発の全てを担う。