テクノロジーの導入なくして、介護現場の未来はない。

このインタビューは 2017 年時点のものです。
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story vol.2 さわやか苑 社会福祉法人聖進會 理事 永井周治

施設をあげて開発に協力しました

-普段はどのようなお仕事をされているのでしょうか?

千葉県船橋市にある老人ホームさわやか苑の事務長をやっています。 介護の業界で15年ほど働いておりまして、元々は介護職を現場でやっていたのですが、今は事務を中心にやっていますね。 2014年頃に業界の先輩の紹介でabaの宇井さんと出会いまして、Helppadの開発過程で現場でのテストをお手伝いさせていただきました。 出会った当時は普通の元気な女の子という感じでしたが、成長されましたねえ(笑)。
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入居者さんのデータ管理など、事務職も忙しい日々を送っている

手探りのオムツ交換から脱却するために

-さわやか苑でも排泄ケアの課題は感じられていたのでしょうか?

基本的に現在の老人ホームは、スタッフの人手不足というのが大きな課題としてあると思いますが、そういった中でも、業務内容はどこの老人ホームも変わらなかったりするんですよ。 排泄ケアも同じでして、定時交換という決まった時間に入居者さんのオムツを交換していくわけです。 そうすると、排泄している人もしていない人も全員一回オムツを開けて確認しないといけないんですよね。 それは、入居者さんにとってもケアスタッフにとってもストレスであり、けれど解決のしようもない課題でした。 なので、初めてHelppadを見させていただいた時は、必要なときに必要な介護をしてあげられるんじゃないかなって思ったんですよね。 根拠のある介護ができるようになるんじゃないかなと、期待してご協力させていただきました。
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宇井さんも永井さんもケアスタッフの勘に頼った介護経営に疑問をいだいてきた

現場が開発に協力していくことは業界にとって大切です

ー実際にHelppadの開発を現場として協力してみていかがでしたか?

初めて試作機のHelppadを見て、これは使える!と思ったのが最初の印象でしたね。 実用性というか可能性をすごく感じました。 実際に現場でも試してみて、ケアスタッフや入居者さんからのフィードバックをお伝えさせていただきながら、検知率が日に日に上がっていく様子を見ていて、すごくワクワクしましたね。
開発協力したきっかけとして、製品としての可能性を信じたということはもちろんあるのですが、うちは社会福祉法人なので、革新的な介護機器を作り上げることに協力するというのは一つの社会貢献のあり方かなと思ったんですよ。 だから、3年間abaさんと一緒に開発してきた様な気持ちがあり、完成も感慨深いものはありました。

さらなる高齢社会を乗り切っていくために

ーHelppadにはこれからどんなことを期待されていますか?

やはり、必要な人に必要なだけの介護ができるということを実現してほしいですね。 介護業界は人手不足がこれから先も大幅に改善されることはきっとなくて、3つくらいしか方法がないと僕は思っているんですよ。 3つとは外国人労働者の雇用、定年制の延長、テクノロジーの積極導入です。 Helppadは介護現場にテクノロジーが馴染んでいくきっかけになってほしいですね。 外国人労働者の雇用と定年制の延長とかけ合わさることで、介護業界の労働環境も大きく改善するかもしれません。 さわやか苑としても、積極的にテクノロジーを現場に導入していきたいですし、また新しいプロダクトが開発される際にはぜひご協力していきたいですね。
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ケアスタッフの業務フローに負担なく加えられるのがHelppadの特徴だ

Profile

永井周治

1977年千葉県千葉市生まれ。 社会福祉法人聖進會 理事、特別養護老人ホームさわやか苑 事務長、介護福祉士 1999年に大学卒業後、新卒で食品会社に営業職として入社。介護保険制度スタートを見据え、同年10月に無資格で介護職のアルバイトとして特別養護老人ホームへ入社する。介護福祉士資格を取得後、デイサービスセンターのセンター長、特別養護老人ホームの事務長の職を経験。2013年に現在の社会福祉法人聖進會から次世代型の特別養護老人ホーム建設の依頼を受け移籍。2015年にWi-Fi環境等を完備した「特別養護老人ホームさわやか苑東館」をオープンさせ、同年に同法人の理事に就任。介護ロボットを製作するベンチャー企業への開発協力などを弾力的に推進し、社会福祉法人の新しい社会貢献の在り方を追求している。